調剤室の中でも、受付カウンターでも――
薬局で働いていると、毎日どこかで“あるある”が起きています。
「え、また薬忘れてる!?」「閉店後にノックきた…!?」
そんな光景、現場の薬剤師さん・事務さんなら一度は経験ありますよね。
薬を渡すだけの場所ではなく、
患者さんとのやり取りの中で笑いが生まれたり、焦ったり、ちょっと心が温まったり。
そんなリアルな“薬局の日常”を切り取ってお届けするのが、この【薬局あるある日記】です。
現場で働く薬剤師・医療事務の皆さんには「わかる〜!」と共感してもらえるように、
そして一般の読者の方には「薬局ってそんな裏側があるんだ」と感じてもらえるように。
今日も、薬局という小さな世界で起きた“クスッと笑える物語”をお届けします。
① 「調剤薬局って薬ならなんでもあるんじゃないの?」実は違うんです!
「この薬、置いてないんですか?」
「え、薬局なら全部あると思ってた!」
――薬剤師さんなら、一度は言われたことがありますよね。
でも実は…
調剤薬局って“すべての薬を置いている”わけではないんです。
処方薬の種類はなんと数千〜1万数千種類以上!
その中から、薬局ごとに必要なものを約1,000種類ほど在庫しています。
もし全種類をそろえるとしたら…倉庫レベルの広さが必要になりますね(笑)
特に病院前の薬局では、
その病院でよく処方される薬だけを中心に置いているんです。
なぜなら、使われない薬を在庫として抱えるのは赤字のもと。
中には1錠で何万円もする高額な薬もあるため、
管理を誤ると薬局経営が一気に傾いてしまいます。
だからこそ、調剤薬局は“薬のなんでも屋さん”ではなく、
「患者さん一人ひとりに合わせて薬を準備する“オーダーメイドの場所”*」なんです。
とはいえ、在庫がないときに申し訳なく感じるのも薬剤師の本音。
「事前に連絡をもらえると助かるなぁ…」というのは、全国共通の“薬剤師あるある”です。
② 「閉店してもドアを叩く患者さん」薬局あるあるすぎる問題
閉店作業を終えて、入り口の鍵を「カチッ」と閉めたその瞬間。
――「コンコンコンッ」と、ドアを叩く音が聞こえる。
ガラス越しには、
「お願い!今だけ開けて!」と訴えるような患者さんの目線。
……薬局勤務の方なら、この光景に覚えがあるはずです(笑)
実は閉店後も、薬剤師たちは裏でバタバタ。
・薬歴の入力
・翌日の準備
・レジ締め
・在庫確認
・そして、レジ金額が合わず一生懸命原因を探していたり(これもあるある!)
つまり、「閉店しました」は「ようやく裏の仕事に入ります」の合図なんです。
もちろん、本当はすぐ対応してあげたい気持ちもあります。
でも実際には、一度システムを閉じてしまうと処方せんの受付ができなかったり、薬歴記録が残せなかったりと、再稼働が難しい場合が多いんです。
だからこそお願いしたいのが――
「閉店時間」は“薬局が完全に業務を終える時間”ということ。
もしどうしても間に合わなそうなときは、
「あと○分で着きます!」と一言お電話をいただけると本当に助かります。
それだけで、薬剤師の心の準備ができて、みんなが気持ちよく一日を終えられるんです。
③ 自分が病気になっても職業病が抜けない!?薬剤師あるある
これは、薬剤師限定の“あるある”かもしれません。
「しまったー!風邪ひいた…」
そんなとき、薬剤師は大きく2つのタイプに分かれます。
すぐに病院へ行って薬をもらう派
家にある薬でなんとかしようとする、“本当にヤバくなった時にしか行かない派”
私はもちろん後者です(笑)
そして、いざ病院で薬をもらいに行くと――
ここでまた職業病が発動。
「この薬剤師さん、説明の仕方が上手いな〜」
「この言い回し、いいな。使わせてもらおう!」
ついつい、患者としての自分を忘れて「“プロ目線”で観察」してしまうんですよね。
印鑑を見て「この薬剤師さん、〇〇薬局出身かも」なんて気づくことも。
職業柄、どうしても視点が切り替わらないんです。
きっとこれは私だけじゃないはず。
薬剤師なら誰でも一度は経験している“病気になっても仕事モード”――
これぞ 究極の薬剤師あるある ですね。
まとめ
薬局で働いていると、「この薬ないの!?」「まだ開いてるよね?」なんて声をかけられることもしばしば。
でもそんな日常の中には、薬剤師や事務さんの努力と工夫がたくさん詰まっています。
患者さんの健康を支える裏側には、笑えるエピソードも、人知れない苦労もいっぱい。
これからも、そんな“薬局のリアル”をゆるくお届けしていきます。
「うちもそれある〜!」と思った方は、ぜひコメントくださいね。
明日からも仕事を頑張っていきましょう♪



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