調剤薬局で働いていると、「これ、うちだけじゃないよね…?」と思う瞬間、ありますよね。
薬を忘れて帰る患者さん、杖を置き忘れて颯爽と帰っていくお年寄り、
そして「先発医薬品は純正の薬」「後発医薬品はパチモンでしょ」と言われるあのやり取り…。
そんな「薬局の日常あるある」に、思わずうなずいてしまう薬剤師さん・医療事務さんも多いはずです。
本記事では、調剤薬局で働く薬剤師さん・医療事務さんが「それあるある!!」と感じることを 5選ピックアップしてみました。
今後シリーズ化できたらと考えていますので、楽しみにしていてください。
「毎日忙しいけど、なんだかんだこの仕事が好き」
そんなあなたの気持ちに寄り添いながら、
クスッと笑えてちょっと癒される「共感エピソード」をお届けします
① 薬を忘れて帰る人、なぜか毎日いる説
薬の説明を終えて、お会計も済ませて一息ついた瞬間——
振り返ると、患者さんの姿はないのに、薬だけが残っている!
思わず「えっ!?まさか!」と声を出し、慌てて入口へダッシュ!
でも時すでに遅し…。
忙しい時間帯ほど、こういう時に限って追いつかないんですよね。
気づけば、次の患者さんの準備に追われているうちに、
待合の方から「誰か薬忘れてるよ〜」なんて優しい声が。
急いで電話をかけて、「あっ、やっぱり!」という返答にホッと一安心。
不思議なことに、薬を忘れて帰る人は本当に毎日いる。
こればかりは「最後まで見送るまでが服薬指導」という教訓ですね。
② 杖を忘れて帰るお年寄り!?
「杖を忘れて帰るってどういうこと!?」
初めて見たときは、誰もがそう思いますよね。
でも——これ、意外とよくあるんです。
うちの薬局では一時期、「忘れ傘」ならぬ “忘れ杖3本” が常備されていました(笑)
杖をついてえっちらおっちら来られたお年寄りが、
待合でお薬を受け取り、ゆっくりと帰られる。
……と思いきや、帰ったあとに杖だけがポツン。
「あんなに杖に頼って歩いていたのに!?」
スタッフ全員が思わず二度見する瞬間です。
その後、忘れた杖を取りに戻られる方もいれば、
「まぁ、あれは予備のやつだから〜」と笑って帰らない方もちらほら。
きっと、薬局を出ると不思議な力が湧くのかもしれませんね。
③ 「純正品でお願い!」パチモン呼ばわりされがちなジェネリック問題
「純正品、正規品でお願い。」
「パチモンだと効かないからな。」
「ジェネリックってゾロのことじゃろ?」
調剤薬局で働いていれば、一度は耳にしたことがありますよね。
特にお年寄りの患者さんほど、この“先発=正義、後発=なんか怪しい”という考え方が根強いように感じます。
“先発医薬品は純正品でいい薬”
“一方、後発医薬品(ジェネリック)はゾロ品で粗悪品”
……実は、これ、完全な誤解なんです!
後発医薬品は、先発医薬品と同じ有効成分を使用し、効果や安全性もきちんと国が認めたお薬。
もちろん、パチモンでもコピー品でもありません。
むしろ製造コストが抑えられている分、経済的にも患者さんに優しい選択肢なんです。
それでも、「やっぱり純正で」と言われるあの瞬間。
何度説明しても変わらないイメージの壁に、薬剤師としてちょっぴり切なくなりますよね。
この“ジェネリック=パチモン説”との戦い、どうやらまだまだ続きそうです…!
④ 気づけば人生相談コーナー!?薬剤師=カウンセラー説
「実はこの前息子がね…」
「お嫁さんが冷たくてね…」
さっきまで薬の説明をしていたはずなのに
気づけばカウンターが”人生相談コーナー”に早変わり。
これ、調剤薬局ではあるあるですよね。
しかもこの相談、けっこう長い。
患者さんの席まで薬を持っていき、しゃがんで話を聞いていたら…
だんだん足がしびれてきて立てなくなるパターン(笑)
限界を感じて、最終的には患者さんの隣に座って一緒に話を聞く――
そんな微笑ましい光景、どこの薬局にもあると思います。
薬剤師=人生のカウンセラー説、あながち間違いではありません。
どんな患者さんにも親身に寄り添える薬剤師さんは、スタッフからの信頼も厚いんですよね。
忙しいときは「今はちょっと…」と思うこともありますが、
そういう時間があるからこそ、仕事の温かみを感じられるのかもしれません。
今日もどこかの薬局で、誰かの“人生相談”が始まっています。
⑤ お薬手帳で同窓会気分!?薬剤師だけがわかる“印鑑あるある”
これは薬剤師さんならきっと共感してくれるはず。
お薬手帳って、毎回内容を確認して、新しいシールを貼って、薬剤師の印鑑を押す——
この一連の作業、当たり前のようにやってますよね。
でも、その印鑑をふと見て…
「あっ!!この印鑑、友達のだ!!」
「この薬剤師さん、今はあっちの薬局で働いてるんだ〜」
って、ついテンション上がっちゃうことありませんか?
そう、お薬手帳って、**ちょっとした“薬剤師の履歴書”**みたいなところがあるんです。
転職や異動が多い職種だからこそ、「元同僚の印鑑」を見つけると一瞬で懐かしい気持ちになります。
友達と会ったときに、
「この前、あなたの印鑑見たよ〜!」
なんて話で盛り上がるのも、まさに薬剤師あるあるですよね。
お薬手帳を通してつながる“静かな同窓会”——
これもまた、薬剤師の仕事の楽しみのひとつかもしれません。
まとめ
調剤薬局って、一見静かな場所のようでいて、
毎日の中に小さなドラマがたくさんありますよね。
薬を忘れる人、杖を置いて帰る人、ジェネリックに悩む人、
そして人生相談まで——。
どれも大変なこともあるけれど、患者さんの生活に寄り添える
**「薬剤師という仕事の温かさ」**を感じる瞬間でもあります。
皆さんの薬局にも、きっと同じような“あるある”があるのではないでしょうか?
コメント欄であなたの「薬局あるある」もぜひ教えてください。



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